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超高齢化と核家族~準備しておくこととは~ 第5回 遠くの親せきよりも近くの他人

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超高齢化と核家族~準備しておくこととは~ 第5回 遠くの親せきよりも近くの他人(2011.6.30 常陽新聞掲載)

『第4回 老後や万一のときのために』では老後や万一のときのためにとしてライフプランについてご説明をいたしましたが、もう一つもっとも重要なのがご本人にとって良き理解者であり相談相手が近くにいるのかということです。いくら素晴らしいライフプランを作成してもサポートがなければなりません。また高齢になるにともなって、様々な不安や悩みがでてきます。そんな時に身近で頼れる良き理解者であり相談相手がいることで安心した生活を過ごすことができるのではないでしょうか。

良き理解者であり相談相手に身元保証人を引き受けていただくのは大事なことだと思います。そこで、この身元保証人に求められる能力が、第2号でもご説明しました「対応力、信頼性、永続性」の3つです。身元保証人には受け入れ側より”もし何か起きたとき”に様々な対応が求められます。このような時にどれだけきちんとした対応ができるのかによって、ご本人にとっても受け入れ側にとってもどれだけ安心ができるのかにつながっていきます。こうした対応を良き理解者がきちんと行なうことでご本人は安心できるのではないでしょうか。

それはご本人の経済的な悩みや健康面の不安を日常から把握している理解者だからこそできる対応なのだと考えます。高齢者にとっては、経済的な悩みや健康面に対する不安は計り知れません。だからこそ、良き理解者が資産・負債、毎月・年間の収支状況を把握したり、心身状態の把握や生活面の配慮・見守りをすることでお金や健康面の不安の軽減につながります。そして経済面や健康面をよく考慮したうえで、病院や施設、行政との連携・調整をはかり様々なサービスを利用しながらサポートができるのだと考えます。またこのようなご本人の状態を理解したうえで、ご本人の意思を尊重してご家族との連携を取ることが望ましいと考えております。

私ども『しんらいの会:茨城県内で唯一、身元保証を引き受ける団体(2009年1月設立』ではたくさんの方の身元保証を引き受けております。中には、ご夫婦であったり、子どものいる方もおられます。ご夫婦であっても、高齢で万一の時などの対応に不安があったり、お子さんには経済的な面から頼りにくい方もおられます。親族がいても遠方のため対応に不安を感じる方も少なくありません。また「万一、自分が亡くなったらお墓に誰が入れてくれるのだろう」と悩んでおられた方もいます。郵送されてきた書類を確認するのに苦労される方や医師の説明を聞くのにご自身だけだと不安になるケースもあります。こういった時の対応は”遠くの親せきよりも近くの他人”の方が頼りになるのではないでしょうか。

私ども『しんらいの会』ではこのような対応をすべておこないます。高齢にともない、身体的な衰えにより様々な不安や悩みがでてきます。そんな時に身近で親切に対応する良き理解者であり相談相手がいると、さらにご本人は安心して生活を送ることができます。また本人に関わる病院や施設、行政や親族等も安心してサポートすることができるのです。本来は身近に頼れる家族がいることが大事なことだと思います。

しかし、今後ますます超高齢化と核家族が進む中で、高齢者の方の不安が少しでも軽減できるように、良き理解者であり相談相手が増えることを期待して”超高齢化と核家族 準備しておくこととは”のご説明を終わります。最後までご拝読いただき感謝申し上げます。

2011.6.30 常陽新聞掲載

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